Quantcast
Channel: 文壇高円寺
Browsing all 783 articles
Browse latest View live

大勢順応 その一

 経験上、体が冷えてくると気持も沈みがちになる。わたしはある種の精神論——気合や根性を否定する気はないが、とりあえず体を温めることのほうが手っ取り早いと考えている。...

View Article



大勢順応 その二

『失楽園の向こう側』の「みんな『いい人』の社会」で橋本治が論じた「大勢順応」について、もうすこし考えてみたい。『失楽園の向こう側』は文庫オリジナルで刊行は二〇〇六年三月。二〇〇〇年から二〇〇三年にかけての『ビッグコミックスペリオール』の連載を大幅加筆したものだ。橋本治は一九四八年三月生まれ、連載開始時、五十二歳だった。...

View Article

大勢順応 その三

『失楽園の向こう側』の「みんな『いい人』の社会」を読み進めていくと「大勢順応」の例として、企業のリストラと学校のイジメの話が出てくる。「みんな『いい人』」の「いい人」は“悪”を引き受けない人という逆説を含んだ言葉であることがわかってくる。...

View Article

大勢順応 その四

...

View Article

大勢順応 その五

...

View Article


大勢順応 その六

...

View Article

大勢順応 その七

  午前中、銀行に行ったら店舗の外まで人が並んでいる。スーパーも混んでいた。諦める。自由業でよかったとおもうことの一つは混雑時を避けようとおもえばいくらでも避けれるところだろう。しかし長年、密を避ける生活を送っていると人混や行列にたいする耐性が落ちてくる。コンビニでも二人くらい並んでいると諦め、別の店舗まで足を延ばす。...

View Article

戦力外の話

 二十八日夜、年末恒例——「プロ野球戦力外通告」を観る。今年は番組には三十歳の投手が二人取り上げられていた(その二人以外では楽天を戦力外になった牧田和久投手も)。 三十歳の選手は二人とも結婚していて子どもがいる。...

View Article


終末のはじまり

 ちょっと前に稲井カオル『そのへんのアクタ』(白泉社)の二巻を読んで……何か感想を書き残しておきたいとおもいつつ、なんとなく、バタバタした日々を過ごしているうちに忘れていた。 重厚な作品ではないので「名作」っぽさはないのだが、二〇二〇年代最重要作品になるかもしれない漫画だとわたしはおもっている。...

View Article


新春

 三日、氷川神社に初詣。午後三時すぎだったが、神社の外の道まで人が並んでいる。ぺこぺこぱんぱんの作法(わたしはしない)のせいでひとりあたりの時間がちょっとずつ長くなっている。 年末年始は三重に帰省せず。ウイスキーのお湯割りを飲みながら、お笑い番組をだらだら見たり、ラジオを聴いたり、本を読んだり……。 昨年あたりから営業が三日、四日からのスーパーが増えた(無休の店もある)。...

View Article

昆布の薄皮

 六日、雪がつもる。寝起きから二時間くらい頭がまわらず、手先に力が入らない。この日から三日連続で睡眠時間がズレる。朝寝昼起が昼寝夜起になり夜寝朝起に……。一定の周期で睡眠時間が六時間くらいずつ遅れていく時期がくる。小学校の高学年くらいからそういう傾向があった。...

View Article

二、三歩下がる

 毎日新聞の夕刊「ラジオ交差点」で一月三日放送の「令和に復活!コサキンでワァオ!です、ワァオ!」(TBSラジオ)を紹介した。文字数の関係で番組後半の小堺一機さんと関根勤さんの会話について書き切れなかった。終始くだらない話で盛り上がっている中、六十六歳の小堺さんと六十八歳の関根さんが、自分らくらいの世代は一歩、いや、二、三歩引いたところでやっていかないと——という話をしていた。...

View Article

ジャーナリストの倫理規範

...

View Article


満足する能力

 ジョージ・ミケシュ(マイクス)の本に「幸福は——議論されつくした人びとの夢であるが——、(極端で稀少な場合をのぞき)運命とはあまり関係がない。それは、すべてみなさんの満足する能力によるものなのだ」とある。『不機嫌な人のための人生読本』(加藤秀俊監訳、ダイヤモンド社、一九八六年)の「客観的な目」に出てくる言葉だ。どうすれば「満足する能力」は身につくのか。...

View Article

幸せになる方法

 ジョージ・ミケシュ(マイクス)の『不機嫌な人のための人生読本』(ダイヤモンド社)の話の続き。この本に「低俗な幸福について」というエッセイがある。《とりまく環境がばら色になれば、しあわせになり満足しやすいと考えるのは大まちがいである。われわれの満足は、たいていの場合、とりまく環境とまったく関係ないのだ》...

View Article


逆の見方

 ジョージ・ミケシュ(マイクス)の文章は逆説と皮肉が多く、読むのにすこし苦労する。本の原題も「How...

View Article

糖衣錠

 ジョージ・ミケシュ(マイクス)の『不機嫌な人のための人生読本』(ダイヤモンド社)の巻頭をかざるエッセイの題は「糖衣錠——良薬は口にも甘し——」。 ミケシュはユダヤ系のハンガリー人でイギリスに亡命した作家である。...

View Article


別の進路

 昨年あたりから田畑書店が次々と良質な文芸書を刊行している。昨年九月に出た増田みず子著『理系的』(田畑書店)も素晴らしかった。ほとんど初読の随筆だった。「井伏さん讃歌」はこんな一節からはじまる。《井伏さんの小説をたくさん読んだ。こんないい方は大変失礼だと思うが、気が滅入ったときなどに井伏さんの文章をゆっくり時間をかけて読むと、元気になれた》...

View Article

追分道中記

 土曜と日曜、西部古書会館の大均一祭に行く。初日は昼すぎ、二日目は夕方——頭が回らないまま棚を眺める。どうして冬になると、こんなに頭がぼーっとするのか。体がおもうように動かないのか。みんなどうしているのか。 高円寺の歴史関係の出版社、有志舎の季刊フリーペーパー『CROSS...

View Article

井伏年譜考

...

View Article
Browsing all 783 articles
Browse latest View live




Latest Images