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Channel: 文壇高円寺
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暮らしの型

 二十年くらい前に買ったコタツから異音が出るようになったので、ヒーターの部分だけ買って取り換えた。新しいコタツのヒーターは省エネタイプで、今のところ快適である。 コタツヒーターは「弱」から「強」の間に五段階のメモリがあるのだが「弱」でもけっこう暖い。...

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山姥

 気がつけば年末、やや低迷気味の一年、充電の年だったと前向きに考えることにする。 土曜日(二十三日)、午後三時すぎに起き、午後四時前に西部古書会館。入口前のガレージで福原麟太郎の『詩心私語』(文藝春秋、一九七三年)を見つける。二百円。ずっと探していたのだ。嬉しい。白い背表紙の「人と思想」シリーズの一冊で二段組五百頁超(「チャールズ・ラム傳」が丸々収録されている)。...

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冲方丁の読むラジオ

 元日午前中、JR総武線高円寺駅のホーム(阿佐ケ谷寄り)から富士山を見る。雪が積もり、稜線らしきものが見える。湘南新宿ラインの武蔵小杉駅をすこし過ぎたところでも富士山が見えた。 正月くらいはいいかと昼酒。夕方、能登半島地震のニュースを見る。 今年の初読みは昨年十月刊の『サタデーエッセー...

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北陸道

 土曜昼、今年最初の西部古書会館。後藤淑他編『元和卯月本 謡曲百番(全)』(笠間書院、一九七七年)など。 年末、福原麟太郎の随筆を読み、謡曲「山姥」を知り、古代・中世の北陸道について調べていた。...

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愛発関

 散歩中の思索——いつもの何ができて何ができないか問題を考える。 土曜の西部古書会館では『古代の宮都 よみがえる大津京』(大津市歴史博物館、一九九三年)を買った。出品は古書ニイロク。...

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礪波山まで

 誰に頼まれたわけではないが、謡曲「山姥」の百万山姥の歩みを調べている。 百万山姥は京を出て、琵琶湖北岸から北陸道に向う途中、「愛発(あら地)」を通る。古代三関の愛発の関がどこにあるのか——古道に関する本を読んでも諸説いりみだれている。 愛発関に限らず、和歌の歌枕の地でもそういうことがよくある。 白河の関(福島県白河市)の場所は江戸後期(一八〇〇年ごろ)に特定されたが、それまでは不明だった。...

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上路

 土曜昼すぎ西部古書会館。大均一祭初日(一冊二百円)——『別冊山と溪谷 歩く旅』(NO.1、一九九九年)含め九冊。『歩く旅』の特集は「中山道六十九次を歩く」。綴込付録「中山道533kmを歩く パーフェクト・ガイド&マップ」(三十五頁)。 午後三時、新中野まで散歩。途中、小雨そのあと雪(霙)がすこし降る。 室町時代の作・謡曲「山姥」の百万山姥は琵琶湖北岸から礪波山へ。...

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心細し

 先週、池袋で打ち合わせ。目白駅から池袋まで歩く。途中、古書往来座、カフェ・ベローチェ南池袋一丁目店でコーヒー。池袋はベローチェが八店舗もある。高円寺には一軒もないので羨ましい(中野は三店舗)。 往来座では森本元子『十六夜日記・夜の鶴...

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体内電池

 毎年一月二月は生活のリズムが不安定になる。 伊藤比呂美著『たそがれてゆく子さん』(中公文庫)所収「不眠」というエッセイに「昆布の薄皮」という言葉が出てくる(二〇二二年一月十一日のブログでも紹介した)。《頭のシワに、さば寿司にかかっているような昆布の薄皮がぴったり貼りついた気分である》...

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鷺ノ宮

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ネリマ市

 寒い寒いとぼやいているうちに二月。外は雪。雨や雪の日はアーケードの商店街やガード下を歩くことが多い。 先週土曜日、西部古書会館(初日は金曜だった)、『出雲と都を結ぶ道 古代山陰道』(島根県立古代出雲歴史博物館、二〇二二年)、『中村草田男と石田波郷』(松山市立子規記念博物館、一九八五年)など。山陽道と山陰道を結ぶ道は「陰陽連絡路」と呼ばれていることを知る。...

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新居格随筆集

 二月十一日(日)、午前八時、高円寺駅の総武線のホームから富士山がきれいに見えた。小田急で小田原駅、JR東海道本線、身延線と乗り継いで西富士宮駅へ。 この日は「ふじのみや西町ブックストリート」という一箱古本市(わたしも出品した)に参加した。おしるこ食べる。今月、編著の『新居格随筆集 散歩者の言葉』(虹霓社)が刊行――虹霓社も富士宮市の出版社である。二月二十二日発売予定。...

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練馬駅のバス

 今週は西部古書会館の古書展のない週末(第三週は開催しないことが多い)。 先週の西部の古書展では梅棹忠夫、多田道太郎編集『論集 日本文化』(energy特別号、エッソ・スタンダード石油株式会社広報部、一九七一年)や「エナジー対話」シリーズの大岡信、谷川俊太郎『詩の誕生』(第一号、一九七五年)、多田道太郎、安田武『関西...

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しんとく問答

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文學の三十年

 三月。散歩道の河津桜は葉桜になっていた。 後藤明生著『しんとく問答』(講談社、一九九五年)所収「十七枚の写真」を読んで、宇野浩二の著作の古書価を「日本の古本屋」で調べる。中央公論社の全集(全十二巻)、一万円以下もちらほら。郷里・鈴鹿に帰省する途中、たまに寄る名古屋の古本屋が出品していた。買った。届いた。...

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古木と徳廣

『宇野浩二全集』十二巻「文學の三十年」は話が行ったり来たりし、重複箇所も多い。でも筆の勢いで読まされてしまう。知っている名前と知らない名前が次々と出てくる。《私が、本郷菊坂の菊富士ホテルの一室を仕事部屋のつもりで借りて、そこで殆ど寝起きするやうになつたのは、前にも書いたやうに、大正十二年の四月頃からで、それが五年ほどつづいた。...

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大正の作家

 木曜日、珍しく早起きしたので午前十時すぎ、西部古書会館初日。両端の棚が混雑していたので中央の棚から見ると、宇野浩二著『文學の三十年』(中央公論社、一九四二年)があるではないか。早起きしてよかった。リーチ一発ツモの気分だ。 過去何度となく背表紙を見てきたのだろうが、手にとったことはなかった。興味がないと目に入らない。目に入っても手にとらない。たぶん本にかぎった話ではない。...

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清戸道

 日曜の正午。いい天気。部屋で動かずに考え事をしていると気が滅入ってくるので、妙正寺川のでんでん橋を渡り、野方経由江古田散歩。高円寺から江古田までふらふら歩いて一万歩くらい。 野方駅の北口の商店街を抜けて環七を歩く。豊玉氷川神社に寄る。豊玉陸橋の目白通りあたりで東京スカイツリーがちらっと見える。 snowdropで高田宏著『雪日本...

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釣り人の移住計画

 三月三十日(土)から県立神奈川近代文学館で「帰って来た橋本治展」開催。六月二日(日)まで。亡くなったのが二〇一九年一月二十九日だから、もう五年になる。——文学展が開催されることを知らず、『フライの雑誌』の最新号(130)で「川は娯楽である 橋本治の時評から」というエッセイを書いた。二〇〇四年十月に起きた新潟中越地震と川の話である。...

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移行中

 十年前に購入したノートパソコンを使い続けていたのだが、さすがにいろいろ不具合が生じてきたので、今週から新しい(中古)パソコンに移行中。メールの設定し、テキストエディタも新しいバージョンに変えた。言葉の変換がおもいどおりにならない。「L」で「ら行」が出なくなった。もどかしい。ユーザー辞書がまっさらな状態なので書くスピードが落ちる。 キーボード馴らしをかねて高円寺の近況を書くことにする。...

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春の雨

 火曜、昼二時すぎ起床。午後三時すぎ歯医者(三ヶ月に一度の検診。先週だったのだが、忘れてしまった)。 夜七時ごろ、日課の散歩(晴れ一万歩、雨五千歩)。雨は弱くなっていたが、風が強い。南口のアーケード街から桃園川緑道を通り、阿佐ヶ谷まで。ガード下のOna...

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雑記

 二十九日金曜、昼すぎ雨が小降りになったので郵便局のち西部古書会館(初日は木曜)。『図録 いま見直す 有島武郎の軌跡』(ニセコ町有島記念館、一九九八年)など。有島図録、副題は「相互扶助(MUTUAL AID)」思想の形成とその実践——。...

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寒暖差

 金曜、正午すぎに寝て午後十時に起きた。四月初旬、寒暖差のせいか、睡眠時間がめちゃくちゃになる。神経痛の兆候もすこし。とりあえず、夜、早稲田通りのお伊勢の森のバス停あたりまで散歩する。高円寺と阿佐ヶ谷の中間くらい。 東高円寺の天祖神社もそうだが、近所に伊勢(三重県)と関係深い場所がいくつかある。...

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蓮華寺

 花粉か黄砂か、目とのどが痛い。昨年、この時期、急性結膜炎になり、体調を崩した。外出時、なるべくマスクをするようにする。それにしても五十代、調子のいい日が四十代の半分あるかどうかだ。スローダウンを心がける。体に心を合わせていく。...

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みたかの今昔

 土曜午後三時すぎ、寝起きの頭のまま、西部古書会館。この時間で人がいっぱい。何とか隙間を見つけ、図録の棚を回り、『写真集 みたかの今昔』(三鷹市教育委員会、二〇〇〇年)を買う。一九九〇年刊の『写真集 みたかの今昔』を全面改訂したもの。昔の野川、仙川の改修前の写真を見る。 一九五八年の狩野川台風で三鷹駅周辺が水没している写真もある。戦前戦中、仙川は何度か氾濫している。...

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