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Channel: 文壇高円寺
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趣味の会

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折舟

 先月から歯科通い。今回初診のさい、過去のレントゲン写真が手前のディスプレイに映し出され、その日付が二〇〇八年、一一年、一五年、一九年とだいたい四年間隔で自分が歯の治療をしていることがわかった。開業した年からずっと同じ歯科である。 やはり先送り癖はよくない。目に見えるくらい悪化してから行って、いつも後悔する。...

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西鷺宮駅

 土曜、西部古書会館(初日は金曜)。朝日新聞社編『人さまざま』(朝日文化手帖、一九五三年)など。『人さまざま』は文壇や画壇で活躍する著名人(百二十名)の寸評、エピソード集——古木鐵太郎著『折舟』(校倉書房)に寄稿していた浜本浩も収録されていた。...

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昭和十年代 その一

 文学的立場編『昭和十年代を聞く』(勁草書房、一九七六年)は、阿部知二、井伏鱒二、金子光晴、中野重治、舟橋聖一、中島健三、石川淳、久野収の名が並ぶ。《昭和十年代という時代は、だれにとっても、むつかしい、つらい時代だったが、文学者にとっても、それを切りぬけるということの特別に困難な時代だった》(まえがき) この本を読むのは二度目だが、内容はほとんど忘れていた。...

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昭和十年代 その二

『文学・昭和十年代を聞く』(勁草書房)の「新興芸術派の周辺 阿部知二氏」は、一九七〇年三月十六日の日付がついている。五十三年前のインタビューである。 阿部知二は一九〇三年六月生まれ。一九七三年四月、六十九歳で亡くなった。今年生誕百二十年、没後五十年になる。...

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昭和十年代 その三

『文学・昭和十年代を聞く』の阿部知二の社会分析(自己分析も含む)をもうすこし紹介したい。《さらに憶説に過ぎないのですが、明治以来の文学をみても田舎から出て来た人が、たとえば写実主義とか自然主義とか西洋の主義を受け容れたと思います。藤村や花袋や独歩にしてもそうです。都会人は自己の文化伝統があるから、それ以上受け容れる余地がない。田舎から出て来た人は伝統的文化に恵まれないから、かえって素朴に抵抗なく西洋...

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終わりよければ

 WBC準決勝メキシコ戦、朝から視聴。攻めの時間、守りの時間、一球一球痺れた。村上宗隆選手のサヨナラ打——テレビの前で声を上げてしまった。いい試合だった。 近所の飲み屋で予選を観ていたとき、村上選手がずっと不調で燕党のわたしはちょっと居心地がよくなかったのだが、「栗山英樹監督も元ヤクルトだから」と……。...

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社会恐怖症

 土曜午後一時すぎ、西部古書会館。筒井作蔵著『五日市街道を歩く』(街と暮らし社、二〇〇六年)など。同社の江戸・東京文庫シリーズが好きで少しずつ集めている。筒井作蔵は『青梅街道を歩く』も書いている。街と暮らし社、二〇一三年五月以降、新刊が出ていない。 そのあと野方に散歩、肉のハナマサで米(五キロ)を買ってしまったので環七に出て野方消防署のバス停からバスで帰る。...

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南島町と日野町

 月曜夕方、荻窪散策、行きは電車で帰りは歩いた。荻窪〜阿佐ヶ谷間の大陸飯店にはじめて行く(何度か店の前を通って気になっていた)。醤油ラーメン、五百五十円。 桑野淳一著『熊野灘もうひとつの古道 南島町 浦竃の謎を追う旅』(彩流社、二〇〇九年)を読む。三重県の南島町(現・南伊勢町)は、わたしの母方の郷里(浜島町/現・志摩市)も近い。どちらも海岸線が入り組んでいて、陸の移動はけっこう大変なところだ。...

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桝渡式

 三月三十一日、尾崎一雄の命日(冬眠忌)。一九八三年三月に亡くなって四十年。「昔日の客」の関口直人さんから電話あり。 この日、高円寺駅ガード下の「高円寺マシタ」がオープンしたので、散歩のついでに見に行く。そのあと桃園川遊歩道、馬橋稲荷神社、馬橋公園で桜を見て、昼すぎ西部古書会館(初日は木曜だった)。横山高治著『伊勢平氏の系譜...

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新井宿の店

 火曜日、中央線で東京駅まで出て、京浜東北・根岸線快速でJR大森駅へ。かつて大森界隈には馬込文士村があった。 駅前の八景天祖神社に寄ってからカフェ「昔日の客」に行く。「昔日の客」は古本屋の山王書房店主・関口良雄さんの息子の関口直人さんの店。 関口直人さんはいつお会いしても明るい。 尾崎一雄の四十周忌ということで貴重な署名本、写真、直筆原稿などを展示していた。 尾崎一雄著『新編...

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竹内浩三の下宿

 昨日、荻窪の「本で旅するVia」で岡崎武志さんとPippoさんのトークショーを見る。終わりごろ、竹内浩三の東京での下宿の話になり、Pippoさんは「江古田」といっていたのだが、わたしは「高円寺」ではないかと……。でも打ち上げ中、自信をなくす。勘違いかもしれない。『定本 竹内浩三全集 戦死やあはれ』(藤原書店、二〇一二年)所収の「天気のよい風船」(冬休み日記...

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九二年の雑誌

 仕事の時間、休む時間のバランスが崩れ、一週間のサイクルがぐだぐだになる。プロ野球が開幕したことも関係しているかもしれない。大規模黄砂のニュースを見る。水曜の夜、長時間散歩したら、翌日、目がしばしばした(いまだに違和感あり)。 先週、西部古書会館の大均一祭があった(初日二百円、二日目百円)。三日目は欠席した。...

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病み上がりの思索

 体調が悪化し、一週間くらい古本屋にも喫茶店にも行かず、寝たきり生活を送っていた。寝てばかりいたので、変な夢をたくさん見た。 昨日すこし外出したら、半袖の人だらけ。わたしは長袖+ジャケットを着ていた。都内、日中の最高気温は二十七度だった(群馬は三十度以上のところもあったようだ)。...

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進んだり戻ったり

 歯科通いも後二回。体調もやや上向きになり、日課の散歩を再開した。仕事が滞ってしまったが、今は心身のメンテナンスを最優先しようとおもっている。 古書ワルツで『没後50年 岡本一平展...

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連休中

 五月の連休、二種類の仕事を抱え、頭の切り替えに四苦八苦する。四月は体調不良(+アレルギー性の結膜炎も併発)でほとんど酒を飲んでいなかったのだが、月末にペリカン時代が十三周年ということで『ペリカン 弓田弓子詩集』(山脈叢書、一九七九年)を渡そうとおもい、飲みに行く。三杯。 仕事の合間、『電車のなかで本を読む』(青春出版社)を読んでいたら、山本善行撰『上林曉...

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コタツ布団しまう

 今年は五月六日にコタツ布団を片づけた(四月以降、ほとんどつけていなかったが)。それから扇風機を出した。 十一月くらいから四月末あたりまでは押入に扇風機をしまい、コタツの季節が終わったら入替える——というのが我が家のルールなのだけど、どうでもいい話だな。 毎年同じようなことをくりかえしているようでいて世の中は変わっていく。...

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新聞紙包みの釣竿

 葛西善蔵が押入から釣竿を引っ張り出す話は何だったか。すこし前に『フライの雑誌』の堀内さんと今の時代とまったく関係ないテーマについて語り合ったのだが、お互い、酔っぱらって作品名が出てこないままうやむやになった。《自分は、今日も、と言つても、何んヶ年も出して見たことはないのだが、押入れから新聞紙包みの釣竿を出してみた》...

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本の片付け

 土曜日、荻窪散歩。家を出たら傘がいらないくらいの小雨だった。古本を買うかもしれないので傘を持って行く。 四月半ばくらいから、蔵書の整理をやっていて、仕事部屋の本を減らした。レコードとCDも減らした。今年の秋で五十四歳、来年は五十五歳——昔のサラリーマンなら定年という齢も近づいて、仕事部屋もいつまで借り続けるかわからないなとおもい、今年一年くらいかけて本を減らすことにしたのだ。...

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下落合

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