解疑
若者の何とか離れという言葉があるが、中年・中高年もいろいろ離れる。高校野球が終わってからテレビの視聴時間が激減した。たまに見るとCMがうるさく聞こえる。 近所の某コンビニはレジのところにスクリーンがあり、某社のお茶のCMが流れているのだが、出演者の声が苦手で、その店から足が遠ざかってしまった。 インターネットも広告を踏まないと先に進めない記事は読まない。「広告=邪魔なもの」という認識になっている。...
View Article浜街道
九月、雨続き。日課の散歩(晴れの日一万歩、雨の日五千歩)も一日四、五千歩くらいの日が続いていた。 先週、近所の飲み屋で『フライの雑誌』の堀内正徳さんと飲んでいて、八王子と横浜をつなぐ「絹の道(浜街道)」の話になった。 堀内さんは絹の道資料館(八王子市)に行ったことがある(フライの雑誌社からも近い)。...
View Article黒曜石の道
九月になって毎日数時間ずつ寝る時間と起きる時間がズレる変則睡眠が続く。年間通して不規則な時期のほうが長いかもしれない。自由業でよかったとおもうが、予定が立てにくい。不便である。酒を飲まないと睡眠時間がズレる傾向がある。わたしの体はわけがわからない。...
View Article夢花火
平日木曜夕方、西部古書会館(初日)。古書ことばも参加していて、面白い棚を見ることができた。ガレージや館内にレコードやCDも並んでいた。井上陽水『少年時代』(一九九〇年)の8センチシングル(短冊CD)を買う。百円。ジャケットは藤子不二雄Ⓐの同名漫画『少年時代』。表側にバーコードが入っている。井上陽水『少年時代』のシングルCDは二〇〇八年に再発盤(12センチ)も出ている。...
View Article夏の日記
土曜日、午前中に西部古書会館。『万葉集』関係の本と街道の本を買う。夕方、雨と雷。日課の散歩(晴れの日一万歩、雨の日五千歩)がおもうようにできない。 深夜二時、茨城県南部で地震(最大震度五弱)。杉並区も震度四。長い揺れ。本棚の上に積んでいた本が落ちてきた。...
View Article老いの記
寺田寅彦や福原麟太郎の随筆を読んでいると、五十代のころの文章に「老人」感が滲み出ている。 今の時代、五十代は若い……とはいえないが、老人扱いはされない。でも孫がいてもおかしくない年齢である。そのあたりの老いと自意識のズレをどうにか調整したい。 入手難といわれるような古書を格安で買えたとしても、その喜びは長く続かない。買って満足して読まないことがよくある。...
View Article戦中派と缶チューハイ
二〇一二年、夏。素敵なはみだし者たちの公園[ワールド]、缶チューハイ片手の「私」。それは確かに心を震わす夏だった。(本作、帯文より)8月19日(水)にReadin Writin BOOK...
View Article道のながて
東京に帰ってきた途端、ブタクサの花粉症になる。日曜日くらいからひどい。目がかゆい。九州にいたときは何ともなかったのに。東京はブタクサが減っていると聞いたが、また増えたのだろうか。あと昔は八月の終わりごろだったが、近年、飛散の時期が早くなっている。昨日、雨が降って楽になった。漢方が効いたのか。...
View Article佐賀へ
自分がこの世にいられる時間はあとどのくらいなのか。時折そんなことを考える。生きているうちにこれだけはやっておきたい――年々そういう欲が薄れてきている。そのかわりといっては何だが、日常を深く理解したいという気持が強くなっている。 今回の旅行もそうだった。 八月四日(火)、鳥栖駅から再び鹿児島本線。この日泊まる予定の増岡謙一郎さんの佐賀の家も同じ沿線にある。長崎街道も近い。...
View Article万葉の道
急遽、九州に行くことになったのだが、とくに計画は立ててなかった。 今、『万葉集』にはまっているので、奈良時代、山上憶良と大伴旅人がいた太宰府に行きたい。あと佐賀に行ったら、長崎街道の神埼宿にある九年庵のあたりを散策したい。 旅行中の希望はそのくらい。一番の希望はだらだらしたい——である。 結果、望みはすべてかなった。...
View Article博多まで
今年の八月でブログをはじめて二十年になった。二十年前の自分は何をしていたのか。この二十年で何がどう変わったのか。 わたしは三十六歳から五十六歳になり、今も高円寺にいてライターをやっている。...
View Article万葉閑話
福原麟太郎著『読書と或る人生』(新潮選書、一九六七年)にこんな一節があった。《この間の戦争に日本の青年や学生たちはどんな本を持って出征したのであったろうか。『万葉集』を彼らが愛したことを私は覚えている》 ここのところ、わたしは『万葉集』にとりつかれている。歌枕について調べているうちに和歌の世界に入り浸るようになった。街道歩きをしていると万葉の歌碑をよく見かける。行く先々で見る。...
View Article二人の山田五郎
山田五郎が亡くなった。享年六十七。一九五八年十二月生まれ。共著を含め、著作もいろいろ出している。 山田五郎の思い出……といっても面識はない。昔、二十代半ばの半失業時代に、わたしは古本屋で山田五郎著『キャフェのテラスで』(清水弘文堂書房、一九八八年)という本を買った。...
View Article月は上弦
三連休、ずっと高円寺で過ごす。十八日(土)は西部古書会館と大和町八幡神社の大盆踊り会、十九日(日)は……何をしてたか。布団カバーを洗ったり、大量のタマネギを刻んだり、ニンジンをピーラーで削ったりした。あと漫画を読んでいた。...
View Article阿須波
季節の音楽——春の歌、夏の歌、秋の歌、冬の歌がある。不思議におもうのは歌詞がなくても夏の歌は夏っぽく、冬の歌は冬っぽく聴こえる。沖縄民謡はぜんぶ夏っぽい(偏見)。 夏の歌でも夏の終わりごろの曲はすこし陰りがある。不思議である。 万葉集を読んでいると哀しい夏の歌がけっこうある。夏=明るいというわけではない。奈良時代の前半は寒冷期だったという話もある(中期から温暖になった)。...
View Article風の通る道
十四日(火)、東京都心の最高気温三十五度の予想——今年初の猛暑日。 夕方四時半、風の通りがよい道を選んで散歩する。風があるだけで二、三度涼しく感じる。 高円寺周辺は南北より東西の道のほうが風の抜けがいい。同じ東西の道でも風が止まる場所がある(わたしの自宅の周辺がそう)。...
View Articleアド・ホック
急に暑くなる。不規則睡眠はまだ続いている。昨日、東高円寺散歩。蚕糸の森公園に人工の滝があって、その近くはちょっと涼しい。高円寺駅南口広場の小さな池にも滝っぽいものがあって、そこも涼スポットである。水の音を聴くと頭がすっきりする。...
View Article天気痛
雨の日はいつもとちがう時間に眠気に起きやすい。睡眠時間がズレる。妙な夢を見る。そういう研究があるのかどうか。 中野区大和町の仕事部屋の掃除中、横尾忠則著『彼岸に往ける者よ』(文藝春秋、一九七八年)の背表紙が目に飛び込んできたので再読する。 横尾忠則は一九三六年六月二十七日生まれ。つい先日、九十歳になったばかり。...
View Article